熱海市の老朽化したリセールバリューゼロのボロリゾートマンションには信じられない、中古車も買えないような破格値の付けられた物が山のようにある。完全な超過剰在庫状態である。
例えば、これなら遊び金で購入できそうなのが 熱海野中山マンション なんと1963年(昭和38年)12月 / 築47年 これは凄い年代物である。東海道新幹線熱海駅」より約1.2km 徒歩で約15分 しかも高台に位置しているからアクセスは最悪である!しかし価格帯が70万円〜250万円だから格安だし、車マニアの自分なら全然問題なし、新幹線など間違っても乗らない、温泉大浴場こそないが部屋に温泉が引き込まれている古いがなんとも贅沢なマンションではないか!このマンションで最高値250万円である51.33m2 (15.52坪) / バルコニー なし南・北向き 日当たり悪し
2階 / 9階建 の部屋を内覧した、平成18年10月 WC・キッチン交換 畳表替え クロス張替 リビング天井張替済み相当だそうだがいかんせん築47年の大年増であるから、リフォーム費用は必須になるだろう、
http://www.himawari.com/atami/room/53026.html
管理費(月額) 20,250円 修繕積立金 (月額) 16,800円
だから合計 37,050円 が毎月コストとしてかかるから年間45万円の出費、水道基本料(月額) 2,454円 下水道料 (月額) 2,698円 かかるといことは5125円は年間61824円 当然車が絶対に必要であるから普通車:10,000円/月 軽自動車:7,500円/月、自分はワゴンR4WDなので90000円年間必要だ、ざっと計算しても概算で年間60万円以上がコストとしてかかるわけだ。月5万円となる。
次は熱海アビタシオン第三号棟 なんと!81.05m2 (24.51坪)で150万円という超破格値だ! 1967年(昭和42年)7月 / 築44年にも驚きだ!なんとあのウルトラセブンが放映していた年である。あのGSが全盛期、タイガースやスパイダースが現役の時代ではないか!!
http://www.himawari.com/atami/room/53049.html
凄いそんな文化遺産の一歩手前みたいなマンションが未だ建て替えもされずに東海道本線熱海駅」より約3.4km バスで約10分、バス停「伊豆山小学校前」下車 徒歩で約3分という劣悪な交通アクセスの高台にそそり立つ、しかも急傾斜地というロケーションだから歩くのは極めて厳しいが景観だけは良い。しかし管理費と修繕積立金とその他水道料金、やら温泉維持費、共用電気料など釈然としない費用を負担させられる、合計約43000円×12カ月で50万円以上の出費となる、しかもこのマンションさらに温泉名義書き換え費用とか訳のわからない費用まで負担させられるしかもこれに50万円だというから驚きだ、本体価格と租税公課以外で100万円超のコストはいくらなんでもかかり過ぎだ、ましてや築44年という年代物だ、さらに大規模修繕工事の記録が詳細資料にもないから、実に危険な建物ということになる、購入後に多額の分担負担金を請求される可能性、あるいは建て替えで追加資金が莫大に必要になる可能性大ではないか!
これでは価格を100万指値で値引きしても合わない!
とすると価格はなんと50万円になってしまうそれでも破格値とは言い難い

しかも熱海市は全般土砂災害特別警戒区域の指定個所が広範な地域なのでこの区域 伊豆山字東谷も傾斜地であり含まれるようだ、50万円貰っても住みたいとは思わない、しかし世間は自分を含めて変わり者は必ずいるので満額で購入する酔狂も現れるかもしれない、しかし不動産会社は重要事項説明の際この土砂災害特別警戒区域であることを説明しなければ宅建業法に抵触してしまう、わざわざ価格は破格というだけでこのような危険な区域に建つマンションを買うのだろうか?しかも相当の老朽化である。リスクの高すぎる賭けにも近い買い物となるのは間違いない。
詳細は下記のHP等行政機関でしっかり確認しないと、熱海市に住むことは命がけになってしまう。ただでさえ市長が財政危機を宣言しているから役所に防災対策のハードもソフトの部分は全く期待できないだろう
http://doboku.pref.shizuoka.jp/sabou/doshahou/atami.htm
昨今の地球温暖化による異常気象、集中豪雨や超大型台風で土石流や傾斜地の崩落はその被害が増大している。今年も台風15,21号で多くの人命が失われたことは記憶に新しい、伊豆や東海地方は台風銀座とも呼ばれる台風の定番コースであるから災害リスクは他の地域に比較すると断然高い。熱海はそれにしても伝統的に景勝地であるがゆえに急傾斜地が実に多く、これらを列島改造ブーム、バブル全盛期に乱開発して建築確認を乱発させた経緯がある。しかもかつて伊東沖の海底火山爆発や東伊豆の群発地震も頻繁に起きる全国でも有数の地震多発地域でもある。しかも東海地震はこれから30年で発生する確率は87%といわれている震源に近い、噴火が懸念される富士山も近い、噴火すれば何らかの被害が想定される。さらに同じ静岡県内には御前崎浜岡原発がある、ここはさらに震源に近くここが地震もしくは津波によって破壊された場合、熱海市は壊滅的打撃で崩壊する可能性が高く、あらゆる負の要因を抱えた熱海は観光客も激減して市の経済は疲弊しており観光事業の廃業が全国でもワーストに近いのである。どこをどう見ても熱海は当面明るい材料は皆無である。